貧乏神のご利益

貧乏神のご利益

貧乏神はその名前のとおり、貧乏を人にもたらす神様なので嫌われる存在。

しかし、貧乏神を祀った神社がかつて存在していました。
その神社は、東京都文京区にある北野神社境内の太田神社という社。
ここには貧乏神とされている黒闇天女が祀られていて、お参りすると貧乏から抜け出すことができると伝えられていました。

北野神社は江戸時代に牛天神と呼ばれていて、その近くに貧乏な旗本が住んでいました。
その旗本は貧乏神を絵に描いて小さな祠を建て、貧乏神に「貧乏ですが不幸なこともありません。私たちを守ってくれている神様ですから、社を建立して崇敬します。少しは貧乏から救ってください。」と毎日お祈りをしていました。
すると、少しずつ良いことが起こるようになり、牛天神の宮司と相談して、その祠を境内に移すことになりました。
そして、この貧乏神を祀った社は江戸時代に、貧乏から救ってくれる神様として人気が出て、訪れる人も多くなったそうです。